格安SIM乗り換えの道しるべ

【楽天モバイル】通話SIM、050データSIM(SMSあり)、データSIM(SMSなし)とは?

【楽天モバイル】通話SIM、050データSIM(SMSあり)、データSIM(SMSなし)とは?

楽天モバイルには「通話SIM」、「050データSIM(SMSあり)」、「データSIM(SMSなし)」の3つのSIMタイプが存在します。
これらの違いについて説明いたします。

SMSとは

「SMS」はShort Message Serviceの略称で、電話番号を宛先として70文字程度のテキストメッセージをやり取りできるサービスです。
多くのAndroid端末ではSMSアプリとして「Google メッセージ」がはじめからインストールされています。

Google メッセージ

「通話SIM」にはSMSの記載はありませんが使用が可能です。つまり、SMSが使用可能なSIMタイプは「通話SIM」と「050データSIM(SMSあり)」、使用不可のSIMタイプは「データSIM(SMSなし)」となります。

ところで、普段からSMSを活用している方はいらっしゃるでしょうか。
LINE等のアプリが普及した現在、「SMSなんて使わないし、要らないよ」という方も多いのではないでしょうか。

しかしながら結論から言ってしまえば、SMSが使用可能なSIMは少なくとも1人1つは持つべきで、SIMを複数枚保有しないのであれば、「通話SIM」か「050データSIM(SMSあり)」を契約すべきです。
なぜならば、SMSは「SMS認証」に使用されており、WEBサービスやアプリの本人確認に利用されているからです。

例えば、以下WEBサービス、アプリはSMSが必須、もしくはSMSがないと機能制限を受ける可能性があります。

  • Dropbox
  • Gmail
  • LINE
  • タクシー配車アプリ
  • ネットバンキング
  • メルカリ

「050データSIM(SMSあり)」のデメリット

「通話SIM」と「050データSIM(SMSあり)」と比べると、「050データSIM(SMSあり)」の方が月額利用料が安く、MNPで電話番号を引き継ぐ必要がない、はじめてスマートフォンを持つお子様に与える場合などには最適であるように思えます。
しかし、安価であることにはやはり理由があり、「050データSIM(SMSあり)」ではできないことや難点があります。

「110」や「119」に電話をかけることができない

「050データSIM(SMSあり)」のスマートフォンからは「110」や「119」に電話をかけることができません。
いざという時のことを考えると、多少不安を覚えるのではないでしょうか。

それでもどうしても「050データSIM(SMSあり)」を利用したいという方は、代替策としてあらかじめ最寄りの警察署、消防署の電話番号を調べて連絡帳に登録しておくか、緊急通報用のアプリをインストールしましょう。

「通話SIM」に比べて通話品質が劣る

「通話SIM」は電話の際には音声通話用の回線、インターネットを使用する際はデータ通信用の回線、と2つの回線を使い分けています。
一方、「050データSIM(SMSあり)」はIP電話であり、通話、インターネットの利用時ともにデータ通信用の回線を利用します。

インターネット利用時に「WEBサイトがなかなか表示されない」「動画が再生されない」と感じられたことはないでしょうか。
そうした症状は、多くの人間がデータ通信用の回線を使用していて特に混雑していることを意味します。

前述したように「050データSIM(SMSあり)」は通話もインターネットもデータ通信用の回線を使用しています。そのため、データ回線混雑時には電話のための通信が妨げられ、通話品質が劣化する(声が聞き取りにくくなる)可能性があります。

通話品質の問題は、家族間や友人間であれば、それほど気にすることではないかもしれませんが、重要な内容、例えば、ビジネスに関する内容を電話で取り扱う場合は考慮すべきかと考えられます。

SIMタイプまとめ

メインで使用するスマートフォンには「通話SIM」、タブレットなど電話として使用する予定のないものには「データSIM(SMSなし)」という使い分けが考えられます。
「050データSIM(SMSあり)」は両者の中間的な位置付けであり、学生のお子様に利用させる、重要度の低い相手用のサブの電話番号を持ちたい場合など、使いどころが限られたSIMタイプと言えそうです。

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